日本人がはじめてスーツを身につけたのは19世紀後半のこと。まだ100年ぐらいの話です。スーツがサラリーマンの仕事着として一般に広まったのは戦後のことですから、60年近くになるわけです。 ファッションの流行にあわせ日本のスーツは大きく変化してきました。背広といわれる身体にぴったり合ったタイプから、1980年代に流行ったソフトスーツといわれるような身体をゆったり包むタイプ。 最近ではイタリアンクラシコから発した身体をピッタリ締め付けたようなスーツが若者の身体を包みます。
ダブルブレステッドとシングルブレステッド、3つボタンと2つボタン。ダブルベンツ、シングルベント。 それぞれに意味がありますが、人の生活スタイルによって変化するのが服飾です。さて、流行を追うべきか追わざるべきか。日本人の生活様式に合わせ変化させるべきか否か。
PDSが考えるスーツとはビジネスにおいて自分を正確に表現するものであること。面倒だから既成のスーツを適当に買っているのでは問題です。
既成であっても自分の身体にぴったり合い、自分らしさを表す生地の質感であればそんなラッキーなことはありません。しかしそんな出会いのない人にとってはオーダースーツは自分らしいスーツを身につける早道ということになります。
自分の体型をちゃんと理解してくれるテーラー、しかも変化にあわせ新たなデザインを提案してくれるテーラーと出会えれば、捜し歩く時間的コストを考えればオーダースーツは既成スーツにくらべ、お値打ちということになるでしょう。
そんな専属テーラーをもつことが大人の男にとって最高の贅沢です。