私はかつて働いていた化粧品会社が訪問販売というシステムであったため、主婦の方が販売会社の社長に昇り詰めていく姿を16年間見続けていました。
ひとりの女性が化粧を覚え、おしゃれの技を習得し、そして化粧品販売という仕事を通じて多くの人とコミュニケーションをもちながら、リーダーシップを身につけ、それが自信となり、別人のように魅力的に輝いていく様子を驚きの気持ちで観ていました。
内面の自信が見た目に表れ、さらに魅力的な姿に周囲の人々の態度が変わる。そして、そのことがさらに内面への自信につながる。内面と外見がそれぞれを磨き続けるスパイラル現象、そして人は限りなくステキに変化し続けることを確信しました。
その後、32歳でその会社の取締役になったことで、多くの大企業の経営者や知識人とお会いする機会をいただきました。そこで私は、すばらしい内面をもち備えた日本のリーダーの方たちが、欧米のリーダーと比べて「魅せる」ことをないがしろにしてきたのではないかと感じていました。政治家、企業のトップ、知識人、ビジネスパーソンの多くが内面に磨きをかけてきたことで今日の日本があることは事実です。しかしながら、世界が大きく変化し、国と国の交流が盛んになっている昨今、グローバルな潮流のなかに身をおく必要性がこれまで以上に求められています。すばらしい内面を人にどう伝えるか、すばらしい智恵やアイデアをいかに感動をもってわかりやすく表現するかが問われる時代です。
そのために、言語はもとより、非言語におけるコミュニケーションが重要となります。
顔つき、表情、髪型、服装、声、姿勢、しぐさなど、ことばを話す以前に私たちの最初の印象を決定づけてしまいます。非言語情報のなかでももっとも第一印象を大きく左右する見た目。戦後日本のリーダーがあまり気にしてこなかった部分です。
すばらしい内面をきちんと相手に伝えるためにも、伝えたい重要情報を信頼感をもって相手に受け取ってもらうためにも、自らの印象を管理することはビジネススキルの大切な要素です。そして、そのことがひとりひとりを魅力的に輝かせ、相手を惹きつけ、互いのコミュニケーションを豊かなものとし、新たなつながりを育むこととなるでしょう。
ひとりひとりの個性を大切にすること、そしてその個性を明確に見た目にも表現することで日々のコミュニケーションを豊かで楽しくするお手伝いをすることが私たちの使命と考えています。
そんなミッションに賛同していただける方々の参加をお待ちしております。